野口 茜・武田俊之・渡辺 剛・保井久子 信州大学大学院農学研究科 機能性食料開発学専攻 食品微生物学研究室 タマ生化学 株式会社
要 約
毎年冬季に流行するインフルエンザ感染症は,主にA型インフルエンザウイルス(Flu)により 発症する。A型 Fluは,複数の亜型に分類されることやゲノム変異が頻繁に起こることから,その予防 にワクチン接種は完全とは言えず,また抗 Flu薬も問題が多い。一方,紅茶や緑茶等の茶フラボノイド は,高い Flu感染阻害作用を有することが注目されている。そこで,我々はアントシアニンなどのフラ ボノイドを多量に含む果実であるカシスに注目し,その抗 Flu作用を検討した。その結果,カシスエキ スは Fluに対して高い赤血球凝集阻害作用を示し,Flu感染モデルマウスを用いた試験において,発症率 を減少させ,生存率を高めた。これらのことから,カシスエキスはA型 Fluの予防に有効であると考え られた。また,活性成分の探索のため,カシスエキスを合成吸着樹脂にて分画し,赤血球凝集阻害作用を 調べた。その結果,アントシアニン以外の物質が含まれる画分に,強い吸着阻害作用を有する化合物の存 在が示唆された。
我々は,古くからインフルエンザ感染に悩まされ, その脅威は現在も続いている。疫学的な調査の結果, アメリカでは毎年約30万人が Fluに感染し,多数の 死亡者が発生すると報告されている。現在,こ の驚異的な感染症に対する画期的な予防薬もしくは 治療薬の早急な開発が求められている。今回の試験 から,我々は CEが高い抗 Flu作用を有することを 明らかにし,その成分がアントシアニン以外の物質 であることを示した。これらの発見は,CEがイン フルエンザ感染を予防する特効薬となりうることを 示し,CEを含有する製品をゆっくり飲んだりうが いすることにより,鼻や口から侵入した Fluが不活 化される可能性を示唆した。
論文はここ
要 約
毎年冬季に流行するインフルエンザ感染症は,主にA型インフルエンザウイルス(Flu)により 発症する。A型 Fluは,複数の亜型に分類されることやゲノム変異が頻繁に起こることから,その予防 にワクチン接種は完全とは言えず,また抗 Flu薬も問題が多い。一方,紅茶や緑茶等の茶フラボノイド は,高い Flu感染阻害作用を有することが注目されている。そこで,我々はアントシアニンなどのフラ ボノイドを多量に含む果実であるカシスに注目し,その抗 Flu作用を検討した。その結果,カシスエキ スは Fluに対して高い赤血球凝集阻害作用を示し,Flu感染モデルマウスを用いた試験において,発症率 を減少させ,生存率を高めた。これらのことから,カシスエキスはA型 Fluの予防に有効であると考え られた。また,活性成分の探索のため,カシスエキスを合成吸着樹脂にて分画し,赤血球凝集阻害作用を 調べた。その結果,アントシアニン以外の物質が含まれる画分に,強い吸着阻害作用を有する化合物の存 在が示唆された。
我々は,古くからインフルエンザ感染に悩まされ, その脅威は現在も続いている。疫学的な調査の結果, アメリカでは毎年約30万人が Fluに感染し,多数の 死亡者が発生すると報告されている。現在,こ の驚異的な感染症に対する画期的な予防薬もしくは 治療薬の早急な開発が求められている。今回の試験 から,我々は CEが高い抗 Flu作用を有することを 明らかにし,その成分がアントシアニン以外の物質 であることを示した。これらの発見は,CEがイン フルエンザ感染を予防する特効薬となりうることを 示し,CEを含有する製品をゆっくり飲んだりうが いすることにより,鼻や口から侵入した Fluが不活 化される可能性を示唆した。
論文はここ
0 件のコメント:
コメントを投稿