2020年9月21日月曜日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と頭痛

総 説 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と頭痛 鈴木 圭輔1)*  要旨:新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019; COVID-19)の大流行に伴い,その対策や感染 拡大防止に加え我々の社会的状況も激変しつつある.近年 COVID-19 に伴う神経症状は稀ではなく,頭痛は主な 神経症状として注目されつつある.COVID-19 に伴う頭痛の頻度は 21 臨床研究,8 メタアナリシスにより 5.6% ~70.3%に認めた.一方 COVID-19 に罹患していない医療従事者などにおける頭痛は 11.1%~81.0%にみられ た.頭痛の詳細を記載した報告は少なかったが,本稿では COVID-19 と頭痛の関連においてその頻度,特徴や病 態について議論したい. (臨床神経 2020;00:000-000) Key words:新型コロナウイルス感染症,頭痛,神経学的合併症

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2020年5月19日火曜日

納豆 および納豆菌中の抗菌成分 ジピコ リン酸

須 見洋行,大 杉忠則 (倉敷芸術科学大学機能物質化学科)

納 豆菌 発酵 に よ るナ ッ トウキナ ー ゼ(1,2)およ び ビ タ ミンK(メ ナキ ノ ン-7)生産(3)につ いて報 告 して きた. 納豆 中に は これ ら生 理 活性 物質 の ほか,古 くか ら抗 菌 成分 であ るジ ピコ リン酸(2,6ピ リジ ンジカ ルボ ン酸) の存在 が 報告 され て い る(4).ジ ピコリ ン酸 は溶 連菌, ビブ リオ な どの ほか,最 近 の社 会問題 に もされた食 中 毒菌O-157に 対 して も強 い抗 菌活性を 示 す(5).ま た納 豆 中の ジ ピコ リン酸 は放 射能 除去 物質 と して も有名 で あるが(6),そ の分析 例 は限 られて いた(7,8).-----省略

いず れに せ よ,ジ ピコ リン酸 は,幅 広 い抗 菌 ス ペ クトラムを示し, また放 射能 除去物 質(6)あ るい は最近 は 制 癌 物質(14)と して も注目 されて い る物 質 で あ る.今 回得 られた値 を基 にす る と,わ れ われが口に す る納 豆 量(全 国納豆協 同組 合連 合会 の統計 で は,日 本 人 の平 均3~20g/日 消費 す る)(15)か ら計 算 して,日 常相 当量 (0.6~4mg)の ジ ピコ リン酸 を摂 取 して いるわ け で, その生理的,薬 理 的影響 も無視 で きな い もの と思 われ た. 

2020年5月11日月曜日

新規技術により作成した二酸化チタン(TiO2)不織布の光触媒反応によるウイルス不活性化効果についての検討

国立感染症研究所バイオセーフティ管理室 高木弘隆 杉山和良

要 旨 我々は新規技術による二酸化チタン(TiO2)不織布を用い,この光触媒効果によるネコカリシウイルス F9 株(FCV-F9 株),ヒトアデノウイルス GB 株(HAdv3-GB 株),インフルエンザ(Influenza A 及び B,以 下 Inf-A 及び Inf-B)ウイルスの不活性化効果および吸着効果を検討した. 各ウイルス液 10μL を 1cm2 の TiO2不織布に滴下・乾燥後に最大波長 356nm の紫外線を照射したところ, FCV-F9 株及び HAdv3-GB 株は 30 分間で 3.5 log10TCID50以上の感染価減少が認められた.Inf-A ウイルス及 び Inf-B ウイルスでは紫外線照射以前より感染価が著しく減少し,TiO2不織布へ直接吸着することが示唆さ れた.そこで TiO2不織布への各ウイルスの吸着効果を各ウイルス液の滴下のみで検討した.FCV-F9 株及び HAdv3-GB 株では吸着性は認められなかったが,Inf-A 及び Inf-B ウイルスではコントロールと比較して,5 分後に 2 log10TCID50,30 分後で 3 log10TCID50の感染価減少が認められ,その吸着性が示唆された.Inf A 及 び B ウイルス数株による TiO2不織布への経時的吸着効果は,早いもので 5 分,概ね 30 分で 3 log10から 4 logTCID50以上の吸着性が示唆された.新技術により TiO2を高密度・平滑,安定な状態で不織布にコーティングした.これにより 3 種のウイルスに対する不活性化効果とインフルエンザウイルスに対する強力な吸着効果が示唆され,今後この素材によるウイルス感染制御の可能性が期待される.

2020年5月9日土曜日

LB81 乳酸菌を使用したヨーグルトの皮膚機能改善効果に関する検証

伊澤佳久平1*,野間 晃幸1 ,山本 昌志1 ,木村 勝紀1 伊藤 裕之1 ,竹友 直生1 ,沼野香世子2 ,川島  眞3 1*明治乳業(株)研究本部, 2 有楽町皮膚科, 3 東京女子医大皮膚科学

要 旨 慢性的便秘で乾燥皮膚を有する 20歳~ 39歳までの女性 56名を 2群に分け,LB81乳酸菌(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株ならびにStreptococcus thermophilus 1131株)を使用したヨーグルトあるいはこれに コラーゲンペプチド(CP)ならびにセラミド(CE)を配合したヨーグルトをそれぞれ120 mlずつ1日2回,4週間摂取さ せた.摂取前後の比較で,両群ともに皮膚の弾力性,乾燥および鱗屑の程度が改善された.CP・CE含有ヨーグルト摂取 群ではキメ密度が有意に改善された.肌状態に関するアンケート調査(19項目)では,両群とも多くの項目で改善がみら れた.両群ともに便秘の症状が有意に改善されたことから,本結果にヨーグルトの整腸作用が関与している可能性が考え られた.

考   察 本報告は,これまで伝承的であったヨーグルトの美容 効果を科学的に検証したものである. LB81乳酸菌を使用したヨーグルトの整腸作用に関し てはこれまでにいくつかの報告がある.本乳酸菌を用い て調製したヨーグルト130 gを9名の高齢者が1日2回, 2週間摂取した際に,糞便臭気の改善が認められ,ビフ ィズス菌数が有意に増加した.糞便中のアンモニアは有 意に低下し,その他のp-クレゾール,インドール,スカ トール等の腐敗産物量も低下傾向を示した.さらに,ヨ ーグルトの摂取により糞便pHの低下が認められた(4). また,便秘気味(排便回数が週4回以下)の女子大生36 名が,本乳酸菌を用いて調製したヨーグルト100 gを1 日1回,2週間摂取した結果,ヨーグルト摂取中は,摂 取前と摂取終了2週間後に比較して,有意な排便回数の 増加が認められた(6). 本ヒト評価試験では,上記のLB81乳酸菌を使用して 調製したヨーグルトを試験食とした.また,コラーゲン ペプチドならびにセラミドを添加した同様のヨーグルト も併せて供試した.両者とも美容食品素材としてよく知 られているものであるが,経口摂取により皮膚の水分保 持能の向上等が報告されている(3, 5). 本試験において,両群とも便秘が有意に改善されてい たことから,皮膚機能改善作用にはヨーグルトの整腸作 用が関与している可能性が考えられた.Araらは,健康 な女性における便秘(1週間当たりの排便日数)と肌荒 れ(皮疹,紅斑,落屑の程度を指標)との因果関係に関 する調査を行っており,毎日排便が有る群に比べ,1週 間に4日以下しか排便がない群においては有意に 瘡が 増加していることを明らかにしている(1).詳細なメ カニズムは明らかではないが,腸内環境が悪化すると腸 内細菌の産生する腐敗産物等の腸内有害物質の産生が増 加し,これが皮膚機能を悪化させる一因となっているこ とが推察される.したがって,ヨーグルトを摂取するこ とで腸内フローラのバランスを改善することは,皮膚機 能を改善するための有効な手段の一つとなりうると考え られる.また,CP・CE含有ヨーグルト群においては, 一部の検査項目においてヨーグルト群より良好な改善効 果が得られており,これらの成分の添加は皮膚機能改善 効果の向上につながると考えられた. 今回の試験においては,ヨーグルト全体としての皮膚 機能改善効果の検証を行った.ヨーグルトの整腸作用お よび皮膚機能改善作用の関与成分は,乳酸菌,乳酸菌の 代謝産物,乳成分など複数考えられることから,今後は, プラセボ群を含めた群間比較試験等により,各成分の寄 与率の検証を行うとともに,皮膚機能改善作用の実際的 なメカニズムについても検討を加える予定である.

2020年5月6日水曜日

植 物 性 乳 酸 菌 世 界 と そ の 秘 め る可 能 性

岡田早苗
東京農業大学応用生物科学部菌株保存室 
〒156-8502  東 京 都 世 田谷 区桜 丘1-1-1

1.は じめ に 乳酸菌 は ヨー グル トな ど発酵乳 に関わ る微生物 と して あま りに も有名 である。 またそれ ら発酵乳 に関わ る乳酸 菌 は人 々の健康維持 あるいは長寿 に効果 がある と して, 多 くの人 々に親 しまれ ている。 これ らの ことがあ まりに も有名で あることか ら,乳 酸菌 は ミルクの発酵 にだけに 関わ って いると考 えて い る方 が多 いよ うだ。 「乳 酸菌 」 の3つ の漢字の中に ミル クを意味す る 「乳」 が あるか ら なおさ らであ る。 しか し乳酸菌 は ミル クばか りで な く植 物質 も発 酵す る。植物 質が原料 とな った ほとん どの発酵 食品 に乳酸菌 が関わ ってお り,そ れ ら発酵 食品の味や香 り形成 に何 らかの役割 を担 っている。 同時 に蓄積 す る乳 酸 は発酵食晶 の保存性 向上 に大 きく貢献 している.こ の よ うな発酵食品 の例 と して,我 が国 において は日本酒, 味噌,醤 油,各 地名産 の漬物類 などが あ り,海 外 に目を 向 けると,キ ムチ(韓 国),パ ン,サ ワーブレッ ド,ウ ィ スキ ー,ワ イン,一 部 の ビール(ラ ン ビック/ベ ルギー) な どがあ る◎発酵 食品ばか りでな く,様 々な天 然物 に も 乳酸菌 は生息 してい る。 すなわち,果 実表面,花 蜜,植 物体 か らの浸 出液,そ して葉 や茎 の表面 な ど,発 酵 とい う過程 がな くとも乳酸菌 は認 め られる。 当然 それ らが 地面 に落 ち堆積 したと ころは乳酸菌 に とって格好 の生息 場所で ある。堆肥や サイ レー ジは草が堆積 し,発 酵 した もので ある。 また反鍔動物 の第一 胃(ル ーメ ン)は 草 の 発酵 タ ンクといわれ るよ うに乳酸菌 もた くさん棲み着 い てい る。 草食獣 の腸 管内や糞中 にも乳酸菌は認め られる。 このよ うに植物質 があ るところほとん ど全 てに乳酸 菌 の 存在 が認 め られる。 そ こで乳酸菌 の世界 を,ミ ル ク発酵 に関 わる 「動 物性 乳酸菌」 と植物質 の発酵 に関 わる 「植物性乳酸菌」 とにあえてわ けてみた◎ 「植物性乳 酸菌」の語を著者が論文 圭)に初めて用いてか ら約15年 になるが,時 間 の経過 と共 に 植物性乳酸菌 の世 界に は計 り知れ ない大 きな可能性 が秘 め られてい るのではないか と感 じ始めてい る◎著者 の思 いこみ も多 々あると思 うが,植 物性 乳酸菌 に考え られ る 可 能性 を記す る ことに し,ま たその真価を考えて---省略---

2020年5月5日火曜日

小学生のヨーグルト・乳酸菌飲料摂取とアレルギー感作・ アレルギー疾患との関係

1)千葉大学大学院医学研究院環境医学講座公衆衛生学
2)同 小児病態学
3)同 耳鼻咽喉科学

鈴木 洋一1) 真下 陽一1) 井上 寛規1) 船水真紀子1)
羽田 明1) 下条 直樹2) 河野 陽一2) 岡本 美孝3)

【背景】プロバイオティクスのアレルギー疾患予防効果の可能性が期待されている.ヨーグルト・乳酸菌飲料を摂取している小児ではアレルギー感作やアレルギー疾患発症が少ないという報告があるものの,評価はいまだ確立していない.
【方法】都市部の小学生 472 名を対象に,ヨーグルト・乳酸菌飲料の摂取の有無と摂取量,納豆の摂取状況,アレルギー疾患の有無についてアンケートによる調査を行った.血清の総 IgE と 6 種の特異 IgE を測定した.
【結果】対象者をヨーグルトや乳酸菌飲料の 1 週間あたりの摂取量で 4 群に分け, 摂取量と IgE 値,アレルギー疾患有病率との相関を見ると,ダニ特異 IgE 値とカモガヤ特異 IgE の陽性率は多量摂取群で高い傾向があった.背景因子で補正したオッヅ比(OR)とその 95% 信頼区間(CI)はダニで2.20,1.11―4.40,カモガヤで 2.14,1.07―4.30 であった.卵白特異 IgE 値陽性率は少量(OR:5.08;CI:1.68―15.37),中等量(OR:6.45;CI:2.21―18.89),多量摂取群(OR:3.50;CI:1.15―10.63)のいずれも非摂取群に比べ有意に高かった.喘息の罹患率は中等量摂取群が無摂取群より低かった(OR:0.21;CI:0.05―0.83).他のアレルギー疾患の罹患率へのヨーグルト・乳酸菌飲料摂取量の影響は認められなかった.以上の結果は,ヨーグルト・乳酸菌飲料の摂取が単純にアレルギー感作とアレルギー疾患発症を予防するという仮説を積極的に支持するものではなかった.納豆の摂取は,アスペルギルス特異 IgE との相関を示したが,アレルギー疾患との相関は無かった.
【結論】ヨーグルト・乳酸菌飲料の摂取量は,特異 IgE 産生と喘息の発症との相関を示した.しかし,摂取量を増やせばアレルギー感作とアレルギー疾患発症を予防する効果が大きくなるという単純な関係ではないことが示唆された.

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2020年5月4日月曜日

ヨーグルト・乳酸菌飲料摂取によるアレルギーの発症抑制

―疫学調査から―
1)日本赤十字和歌山医療センター耳鼻咽喉科
2)森永乳業株式会社食品総合研究所
3)独立行政法人国立病院機構和歌山病院小児科
榎本雅夫1) 清水(肖)金忠2) 島津伸一郎3)

【背景】最近,乳酸菌の抗アレルギー作用への興味が高まりつつある.しかし,日々のヨーグルトや乳酸菌飲料の摂取によるアレルギーの発症の抑制についての報告はほとんどない.
【方法】和歌山県下の中学 1 年生を対象に,ヨーグルトや乳酸菌飲料,納豆の摂食習慣と血清総 IgE 値,特異的 IgE 抗体量,各種アレルギー疾患の有無について調査を実施し,得られた 134 人の回答について解析を行った.
【結果】ヨーグルトや乳酸菌飲料の摂取歴のあるものでは,血清総 IgE 値が有意に低値で,アレルギー疾患の有病率も有意に少なかった.しかし,納豆の摂取の有無では,これらの関係は認められなかった.
【結論】アレルギー疾患の発症に乳酸菌などの腸内細菌が深く関与していることを裏付ける疫学調査の興味ある結果であった.今後,症例を増やして検討する価値のある治験であろうと考えている.


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2020年5月2日土曜日

カシスエキスの抗インフルエンザウイルス作用

野口 茜・武田俊之・渡辺 剛・保井久子 信州大学大学院農学研究科 機能性食料開発学専攻 食品微生物学研究室 タマ生化学 株式会社

要 約
毎年冬季に流行するインフルエンザ感染症は,主にA型インフルエンザウイルス(Flu)により 発症する。A型 Fluは,複数の亜型に分類されることやゲノム変異が頻繁に起こることから,その予防 にワクチン接種は完全とは言えず,また抗 Flu薬も問題が多い。一方,紅茶や緑茶等の茶フラボノイド は,高い Flu感染阻害作用を有することが注目されている。そこで,我々はアントシアニンなどのフラ ボノイドを多量に含む果実であるカシスに注目し,その抗 Flu作用を検討した。その結果,カシスエキ スは Fluに対して高い赤血球凝集阻害作用を示し,Flu感染モデルマウスを用いた試験において,発症率 を減少させ,生存率を高めた。これらのことから,カシスエキスはA型 Fluの予防に有効であると考え られた。また,活性成分の探索のため,カシスエキスを合成吸着樹脂にて分画し,赤血球凝集阻害作用を 調べた。その結果,アントシアニン以外の物質が含まれる画分に,強い吸着阻害作用を有する化合物の存 在が示唆された。

我々は,古くからインフルエンザ感染に悩まされ, その脅威は現在も続いている。疫学的な調査の結果, アメリカでは毎年約30万人が Fluに感染し,多数の 死亡者が発生すると報告されている。現在,こ の驚異的な感染症に対する画期的な予防薬もしくは 治療薬の早急な開発が求められている。今回の試験 から,我々は CEが高い抗 Flu作用を有することを 明らかにし,その成分がアントシアニン以外の物質 であることを示した。これらの発見は,CEがイン フルエンザ感染を予防する特効薬となりうることを 示し,CEを含有する製品をゆっくり飲んだりうが いすることにより,鼻や口から侵入した Fluが不活 化される可能性を示唆した。

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2020年5月1日金曜日

MRSAに 対 す る抗 生物 質の緑 茶エ キスに よる併用抗 菌作用 の増 強

山 崎 堅 一 郎
大宮赤十字病院検査部・

(平 成8年2月28日 受付 ・平 成8年4月9日 受 理)

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)に 対 す る緑 茶(Camellia sinensis)エ キ スと17薬 剤 との 相 乗 的 抗 菌 効 果 につ い て,MRSA塗 布 平 板 に緑 茶 エ キ ス と セ ン シデ ィ ス ク を併 置 し,その 間 に 生 じた 阻 止 帯 の有 無 を調 べ た 。 そ の 結 果,β-ラ ク タム剤 のcefazolin(CEZ),cefotiam(CTM),
cefmetazole(CMZ),ceftizoxime(CZX),flomoxef(FMOX),imipenem(IPM),ampicillin
(ABPC)と 緑 茶 エ キ ス との 間 に 明 瞭 な 阻 止 帯 が 観 察 され,MRSAに 対 す る相 乗 的抗 菌 効 果 が 認 め られ た 。
しか し,oxacillin(MPIPC),carumonam(CRMN)お よ び β-ラ ク タ ム剤 以 外 の薬 剤,clindamycin(CLDM),vancomycin(VCM),netilmicin(NTL),levonoxacin(LWX),chloramphenicol(CP),minocycline(MINO),erythromycin(EM),fosfbmycin(FOM)で は,こ の 効 果 は7薬 剤 に比 べ わず か に 観 察 さ れ るか,あ る い は ま っ た く観 察 さ れ な か っ た 。 明 瞭 な 阻 止 帯 が 観 察 され た β-ラ ク タム 剤
(CEZ,CTM,CMZ,CZX,FMOX,IPM,ABPC)のMIC値 は,緑 茶 エ キ ス添 加 に よ り顕 著 に低 下した。

MRSAは 多 剤耐 性 で あ る こ とか ら,そ の 治療 には種 々 の抗 生物 質 の 組 み合 わせ に よる 併 用療 法 が 多 々 試み られ て いる。 今回我 々 は,緑 茶 エキ ス と各種抗 生物 質 の相 乗的抗 菌効果 につ い て検 討 を行 った とこ ろ,単 独 で は 無効 で あ った β-.ラク タム剤 と緑 茶 エ キ ス との併 川 で,MRSAに 対す る相乗的抗 菌効果 が認 め られ たの で報告 す る。

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緑茶によるインフル エ ンザの予防効果

鈴木 隆 TakashiSUZUKI 静岡県立大学薬学部生体攤 臻 学大講座生化学分野教授

はじめに
イ ン フ ル エ ン ザ は急性 の 呼 吸器感染症で ,イ ン フ ル エ ン ザ ウ イル ス が ,主 に 鼻 ,の ど,気管な どの 呼吸 器 に感染 し, 悪寒, 高熱, 頭 痛, 全身倦怠感 , 筋 肉痛や の どの 痛み , 鼻汁 な どの 症状 を引 き起 こ す .イ ン フ ル エ ン ザ ウ イ ル ス は 感染力が 非常 に強 く, A 型 , B 型, C 型の 3 種類 に分類 され,多 くの 場合,A 型 と B 型 ウ イ ル ス の 感染 が イ ン フ ル エ ン ザ の 原 因 とな る.イ ン フ ル エ ン ザ ウ イルス は,標 的組織の 細胞 に 吸着す る際 に,ウ イル ス 粒子 の 表面か らス パ イ ク状 に突 き出 した 2種類 のタ ン パ ク質 を利用 して感 染する ,高 齢者や 乳幼 児,免疫力が低 下 した 人で は重症 化す る こ とが あり, 予 防対策 は 重要な 課題 となっ て い る。緑茶 には フ ラボ ノ イ ドなどの ポ リフ ェ ノ ールが含 まれ て お り,イ ン フ ル エ ン ザ ウ イ ル ス の 感染を阻害する こ とが 明らか に なっ て い る.また,最近の 研究 か ら,緑茶は イン フ ル エ ンザ ウ イル ス 感染の 予 防に有用 で あ る こ とが 示 され て きて い る.そ こ で 本稿 で は,イ ン フ ル エ ンザウ イル ス の 性状お よ び感染機構, 緑茶成分の 抗イ ン フ ル エ ン ザ ウ イル ス 作用, 緑茶の イ ン フ ル エ ン ザ予防効果につ い て概説す る.

おわ りに
イ ン フ ル エ ン ザ は毎 年流 行 を繰 り返 して い る.ま た パ ン デ ミ ッ ク は 20 世 紀 か ら現 在 まで に ,1918年(ス ペ イ ン か ぜ :HlN1 型), 1957年 (ア ジ ァ か ぜ :H2N2 型),1968年 (香港 かぜ :H3N2型),1977年(ソ連 かぜ :HlN1 型)に加 え, 2009 年 (メ キ シ コ か ら拡大 した ス ペ イン かぜ や ソ 連かぜ とは異 なる HIN1 型 イ ン フ ル エ ン ザ )の 流 行を含め て 5 回 にわ た る.特 に 1918年の ス ペ イン かぜ で は,世界 中で 2,000−− 4,000万 の 人 命 が 奪 わ れ た と され て い る .イ ン フ ル エ ン ザ の 予 防 に は,ワ クチ ン が最 も有効で ある .また手 洗い ,うが い ,マ ス ク の 着用 や免疫力 を高め るた め にバ ラ ン スの とれ た 食事 の 摂取,十分 な睡眠や 休養 な ど総合的 な対策が 重要 で ある .こ れ まで 述べ て きたように,緑 茶の 抗 イ ン フ ル エ ン ザ ウ イル ス 作用や イ ン フ ル エ ン ザ 予防効果 につ い て の 有効性が 明 らか にな っ て きて い る。今後, 緑茶の イン フ ル エ ンザ予防効果 を十分 に 実証す るた め に は,緑茶 の 成分だけで な く,生 体内で の 代謝産物 も含 め た イ ン フ ル エ ン ザ ウイル ス の 予 防機構の 詳細 な解 明 と,大規模臨床研 究に基づ い た 研究成果の 蓄積 が重要 と思わ れ る.それ に よ り, 緑茶 もイ ン フ ル エ ン ザ予防対策の 1 つ となる こ とが 期待 され る。

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2020年4月29日水曜日

食 品 の 感 染 防 御 作 用

保 井 久 子*(ヤ クル ト本社 中央研究所)

は じ め に

食品 には,生 体構成物質や ェネルギーの供給 を行 うた
めの栄養素 と しての機能お よび味覚,嗅 覚,視 覚 などの
感覚 を誘起す るため の嗜好品 と しての機能 の外 に,免 疫
系,内 分泌系,神 経系お よび循環器系などの調節 に関与
す る生体調節機能が存在す ることが判 明 して以来,こ の
新 しい食 品機能 の解析 が急速 に進 め られ てきた.そ し
て,次 世代の新 しい食品を科学す る"機 能性食品"の 研
究をふ まえて,平 成5年6月1日 付 で厚生省か ら表示を
許可 され た特定保健用食品の登場 を見るに至 り,昔 か ら
言い伝え られて きた種々の食品の効能 は,多 くの研究者
によ り科学的 に研究 され立 証されつつある.
人間の健康 は生体調節系が正常 な範囲 で作動す ること
で維持 され,こ の ホメオ スタシスに限度 を越えた乱れが
生 じて くると発症に いた る.感 染症 は主 に細菌および ウ
イルスが,外 界か ら生体に侵 入 し,増 殖す ることによ り
成立す る.こ のよ うな状態 が生 じると,ホ メオスタシス
に乱れが生 じて健康 が維持 で きな くな り病気にな る.西
洋医学の病気の治療 法は薬 に依存 しているため薬害,副
作用が常 に問題 にな っている.こ のような背景か ら,最
近食品の もつ効能効果 が注 目され ホメオスタシスの乱 れ
を食品によ り正常化 するという思想が生 じて きた.本 稿
では,特 に腸管感染症 の予防 ・治療 に効果が認 め られる
食品および効果 が期待 できる食品 につ いて作用機序 の面
か ら分類 し概説 する.

---省略---
した27)以 上の ように,こ の ビフィズス
菌(B. breve YIT 4064)に は粘膜免疫 を賦活化 し,特 に
IgA抗 体産生 を増 強 して,病 原微生物感染を阻止 する作
用があ ることが明 らかにな った.
ラッ トに クロレラを経 口投与す ると,多 形核白血球 が
活性化 され大腸菌 の排除 が亢進す ることも報告 されてい
る28).また,ビ タ ミンAの 免疫活性化作用 も報告 されて
おり,ラ ッ トに経 口投与 するとマクロフ ァー ジの貪食能
が亢進 し,サ ルモネ ラ菌 の排除が促進す ることが明 らか
にされてい る29). In uitroの 実験 では,蜜 蜂が作 る密鑞 と
いわれ て い る プ ロポ リスが マ クロ フ ァー ジを活性 化
し30),ま たチ ョウセ ンニ ンジ ンがT細 胞 の増殖 を促進
し,大 腸菌を不活化 する こと31)が示されている.熱 帯 お
よび亜熱帯地方 を原産地 とす るユ リ科の植物であるア ロ
エは細胞傷害活性 を亢進 し,病 原細菌を排除す ること も
報告 されてい る32).こ の ように免疫 系を活性化 し,液 性
---省略---

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高濃度プラズマクラスターイオンのアンモニア濃度および浮遊菌に対する低減効果

才田祐人1) 髙島一昭1)☆ 山根 剛1) 西川和男2) 西尾達也2) 山根義久1)

1)公益財団法人 動物臨床医学研究所(鳥取県倉吉市八屋214-10 〒682-0025)
2)シャープ株式会社(大阪府八尾市北亀井町3-1-72 〒581-8585)

要約:プラズマクラスターイオン®(PCI)は,種々の細菌およびウイルスに対して有効性が認められている。しかしながら,臭気および動物飼育環境中の細菌に対する有効性に関しては不明であるため,実験ボックス内においてアンモニア付着臭に対するPCIの効果を検証し,さらにビーグル犬を用いて動物飼育環境におけるPCIのアンモニアおよび細菌に対する有効性を検討した。その結果,実験ボックス内においてPCI 25,000個/cm3ではPCI発生後から45分で発生前と比較して有意にアンモニア濃度の抑制を示した(p<0.01)。また,動物飼育環境におけるアンモニア濃度は,PCI発生後2週で発生前の50%以下に軽減され,その後も時間経過とともに減少がみられた。さらに,浮遊菌のコロニー数は,PCI発生後に軽減し,停止後には増加するという変化を示した。以上より,PCIは動物飼育環境中を衛生的に保つ上で有用であることが示唆された。

考 察

動物を飼育する上で,浮遊菌による室内の汚染,動物
からの体臭および排泄物による臭気が問題点としてあげ
られる。細菌が人に及ぼす影響として,その病原性以外
に生体の皮脂を酸化することで臭気を発することが知ら
れている[7]。一方,揮発性物質であるアンモニアは,悪
臭の原因として筆頭にあげられることから,PCIによる
浮遊菌およびアンモニアの抑制は臭気の軽減という点に
おいて重要であると思われた。
実験ボックスにおいてアンモニアの付着臭が抑制され
た機序として,PCIにより大気中の水分子からOHラジ
カルが生成し,さらにOHラジカルがアンモニアを窒素
と水に分解することが知られている※[8]。
※) 2NH3+6・OH → N2+6H2O
PCI発生後から45分の時点では,各群間において実
験ボックス内のアンモニア濃度に有意差はみられなかっ
た。しかしながら,90分ではアンモニア濃度はI群が1.6
±0.22 ppm,またII群が1.2±0.41 ppmを示し,自然放
置であったIV群と比較して有意なアンモニア濃度の抑制
が示された。さらに,II群では90分において送風のみで
あったIII群に対しても有意なアンモニア濃度の抑制を示
したことより,PCI 25000個/cm3では,7000個/cm3と比
較してより強く環境中のアンモニア濃度を軽減させるこ
---以下省略

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2020年4月28日火曜日

正極性と負極性のクラスターイオンによる細菌不活化メカニズム

西 川 和 男 *

要 旨

正極性と負極性のクラスターイオンによる細菌の不活化メカニズムについて検証を行った。細菌の細胞質タンパク質,表面膜タンパク質そしてDNA(デオキシリボ核酸)を電気泳動法により調べた。また,正と負イオンの反応により生成されるラジカルの同定も行った。この結果,正と負のイオンにより,細菌の表面膜タンパク質は断片化されていることが確認され,細菌内部の細胞質のタンパク質およびDNAには変化が無いことを確認した。細菌は表面の膜タンパク質を断片化されることにより,膜が破れて,膜機能不全を引起し死滅することがわかった。さらに,正と負のイオンによりOHラジカルが生成していることも確認した。

むすび
イオン発生素子より生成された正および負のイオンようなDNAに損傷を与える細胞の癌化の可能性があるような不活化方法ではなく,表面を構造的に破壊する安全な不活化方式であることが解った。さらに,表面にタンパク質を有する物質や微生物についても幅広く効果が期待できることが解った。


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2020年4月26日日曜日

プラズマクラスターイオンのダニアレルゲン低減による通年 性アレルギー性鼻炎と疲労に対する軽減効果

梶本修身1
,久保行理2

,西川和男2

,川添尚子3

,杉野友啓3,*

1 大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座
2 シャープ(株)
3 (株)総合医科学研究所

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プラズマクラスターイオンの肌保湿効果および快適性向上 作用

西谷真人1,*

,杉野友啓2

,門脇孝徳2

,﨑川伸基3

,西川和男3

,梶本修身4
【要 旨】
プラズマクラスターイオン®の肌保湿効果お
よび快適性向上作用について検討するため,
肌の乾燥を感じやすい健常女性 32 名を対象
とした単盲検ランダム化 2 試験区クロスオー
バー試験を実施した.対照と比較して,プラ
ズマクラスターイオン濃度 2.5 万個/cm3 で
は,有意な肌水分量の増加がみられ,イオン
濃度 7 千個/cm3 では,有意な快適感の上昇が
みられた.プラズマクラスターイオンが肌保
湿効果や快適感向上作用を有することが示唆
された.

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2020年4月25日土曜日

放電プラズマにより生成したクラスターイオンを用いた気中浮遊 高病原性H5N1型トリインフルエンザウイルス感染機能低減技術

松 岡 憲 弘* 西 川 和 男*

要  旨
大気圧下でのプラズマ放電により生成したクラスターイオンにより,高病原性H5N1型トリ インフルエンザウイルスの感染機能が低下することを確認した。空気中の高病原性H5N1型ト リインフルエンザウイルスに対するクラスターイオンの効果を,MDCK細胞を用いた50%細 胞感染量測定法(TCID50)及び免疫蛍光抗体分析法(IF法)により調べた。この結果,これらのイ オンをH5N1型トリインフルエンザウイルスに作用させることで,ウイルスの感染力が大きく 低下することを確認した。

むすび
イオン発生素子より生成された正および負イオンに よる高病原性H5N1型トリインフルエンザウイルスの 感染機能消失効果について調べた。その結果,次の点 が明らかになった。 (1) ウイルス感染力価(TCID50 ) 評価の結果,イオン 発生素子動作時では,イオン発生素子を動作させない 状態と比べると,気中ウイルス感染力価の大幅な減少 が認められ, 5~15分で99%減少することを確認した。 (2)免疫蛍光抗体分析法(IF法)による評価の結果, 正と負のクラスターイオンを作用させたウイルスを接種した細胞において4日経過後,蛍光染色が見られず, 感染力が低下していることを確認した。 今回,正負クラスターイオンにより高病原性H5N1 型トリインフルエンザウイルスの感染機能低減効果を 確認した。この結果よりプラズマクラスターイオンは, 室内環境の浄化に大きな効果を発揮するものと考えら れる。

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プラズマクラスターイオンによる除菌作用の原理と応用

中村美咲, 西川和男 シャープ株式会社

Ⅱ. 原 理 1. プラズマクラスターの発生のしくみ 開発したイオンデバイスは、2 本の発生電極を有し、 それぞれにプラス、マイナスの電圧をかけ空気中の水 分子と酸素分子を電気的に分解して「水素のプラスイ オン」と「酸素のマイナスイオン」を放出する。放出 された「水素のプラスイオン」と「酸素のマイナスイ オン」はそのままでは非常に不安定な状態なため、 空気 中の水分子がブドウ房のようにイオンのまわりに寄り 集まる性質により、 プラスとマイナスのイオンのそれ ぞれを水分子が取り囲みクラスター状のプラスイオン (H3O+ (H2O) n)、マイナスイオン(O2-(H2O) n)となっ て、安定化されて空気中に放出される。(図1) 空気中に放出されたプラスとマイナスのプラズマク ラスターイオンが菌の表面を取り囲み、オキソニウムイオン(H3O+)とスーパーオキシドアニオン(O2-) が反応することによって、表面上で対象物を酸化させ る機能を持つ OH ラジカル(ヒドロキシラジカル)と いう活性物に変化する。OHラジカルは菌の表面タンパ ク質から水素を抜き取り、表面タンパク質を破壊して 水に戻るという性質を持っている。(図2) また、本方式で用いるイオンは、自然界に存在する ものと同種のイオンを用いるもので、皮膚や眼、遺伝 子などに対し安全性試験を行い、安全な技術であるこ とが実証されている。

放電プラズマにより生成したクラスターイオンを用いた 気中ウイルス不活化技術

論  文
* A1229プロジェクトチーム

西 川 和 男* 野 島 秀 雄* Kazuo Nishikawa Hideo Nojima

要  旨
大気圧下でのプラズマ放電により生成したクラスターイオンを用いた空気浄化技術を開発した。 空気中のインフルエンザウイルスに対するクラスターイオンの効果を,MDCK細胞によるプラー ク法および赤血球凝集反応法により調べた。この結果,これらのイオンによる気中インフルエン ザウイルスの不活化効果を発見した。開発したイオン発生素子から生成したイオンをインフルエ ンザウイルスに作用させるとMDCK細胞への感染率が大きく低下することが認められた。さら に,ポリオウイルスおよびコクサッキーウイルスについてもイオン作用により細胞感染率の大き な低下を確認した。

むすび
開発したイオン発生素子より生成された正および負 イオンによる気中ウイルス不活化特性について調べ た。その結果,次の諸点が明らかになった。
(1)正と負のクラスターイオンにより気中インフ ルエンザウイルスの不活化効能が得られることがプ ラーク法によって確認された。 (2)正と負のクラスターイオンによりインフルエ ンザウイルス表面にある細胞感染触手機能を有するヘ マグルチニンを破壊していることが赤血球凝集反応法 によって確認された。 (3)正と負のクラスターイオンにより気中のポリ オウイルスおよびコクサッキーウイルスについても不 活化効能が得られることが確認された。 今回,開発した正・負クラスターイオンを用いた空 気浄化技術は,気中ウイルス不活化に対して優れた特 徴を示しており,空調機器(エアコン,空気清浄機, 除湿機,加湿器,ファンヒータ),サイクロンクリー ナおよび冷蔵庫に搭載して実用化に成功した。今後, さらなる幅広い応用展開が期待できる。


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2020年4月22日水曜日

L-55乳酸菌摂取によるウイルス感染予防効果

未だに予防と治療法が十分ではないウイルス感染 に対する予防の観点から, L-55 乳酸菌は,ワクチン や抗ウイルス薬の役割jを補う一助となる可能性が あり,ヒトや家E5 が符常的に L-55 乳酸菌を摂取する ことによって,ウイルス感染リスクを抵減できると 考えられる。 L-55 乳艶衝は安全で安価な食品であり, 副作用の心配もない。また, L-55 乳毅誌は既に製品 化されているので,ヒトではヨーグノレトとして手軽 に摂取できる(臨 8) 。さらに, L-55 乳畿闘は死簡で も同様の効果を発揮するので,家斎では溺{本を粉末 北して,飼料添加物としての応用が考えられる。今後 も L-55 乳駿閣の機能性と応用法について,更なる検 討を加えていきたい。 砂田洋介

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ウイルス感染防御を統括するプラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌の開発

1 キリン(株)R&D 本部基盤技術研究所,*2  小岩井乳業(株)技術開発センター,*3  キリン(株)R&D 本部酒類技術研究所 藤原大介 *1 ,城内健太 *1, 2 ,杉村 哲 *

一般的に乳酸菌はマクロファージやmDCを活性化す るため,一連の細胞性免疫反応を賦活することができ, Th1細胞さらにはNK細胞の活性化が期待できる.それ がウイルス初期感染時に重要な自然免疫応答能を高める ことにつながれば,一定の抗ウイルス効果が得られるこ とが考えられる(図11A) .これに比して,pDCはウイ ルスに対する特異的な免疫系,たとえばウイルス抗原特 異的なCD8+T細胞,B細胞をも制御することが可能な 点が大きく異なる.すなわち,pDCはそれ自身がウイ ルスに対する自然免疫応答であるだけでなく,獲得免疫 応答のブリッジ役をも果たしているのである.したがっ て,pDCを活性化しうるJCM5805株はウイルス排除に かかわるさまざまな免疫応答を一義的に賦活化する可能 性があり,したがってこれまで述べたような顕著な抗ウ イルス効果が発揮されたと考えている(図11B).

2020年4月19日日曜日

発酵乳プロバイオティクスの免疫調節機能および ウイルス感染症予防作用

保井久子
(信州大学大学院農学研究科機能性食料開発学専攻)
特定のビフィズス菌・乳酸菌には,免疫機能を 調節し,ウイルス感染を予防・軽減する作用があること を述べた。これらの機能は,死菌および生菌で見られる ことから,細菌の代謝産物よりも菌体構成物質が関与しているものと思われる。

論文

2020年4月15日水曜日

紅 茶 エ キス に よ るイ ンフルエ ンザ ウ イル ス感 染性 の阻 止

1)国立予防衛生研究所 ウイルス部 2)昭和大学医学部細菌学教室 3)三井農林株式会社食 品総合研究所 中 山 幹 男1)2)戸 田 眞 佐 子2)大 久 保 幸 枝2)原 征 彦3)島 村 忠 勝2) 緑 茶 エ キ ス,紅 茶 エ キ ス お よ び これ らか ら抽 出,精 製 した カ テ キ ンが,病 原 性 細 菌 に対 して 抗 菌 活性6)~14),細 菌 性 外 毒 素 に対 し て抗 毒 素 活 性8)13)15)16)お よ び 各 種 ウ イ ル ス に 対 し て 抗 ウ イ ル ス 活性1)2)17を 有 す る こ とを我 々 は報 告 した 。 論文はここから

2020年4月13日月曜日

グ ァ バ 葉熱水抽 出物の イ ン フ ル エ ン ザウイル ス 感染性阻止作用

清島潤子 、堀  徹 治、保井 久子 ( 株)ヤ ク ル ト本社 中央研 究所 2,グ ァ バ 葉熱水抽出 物 (GvEx) の イ ン フ ル エ ン ザ ウ   イ ル ス 感 染性 阻止 作 用 3.市販 グァ バ 茶飲料 の赤 血 球 凝 集阻 害作 用 論文はここから

2020年4月12日日曜日

緑茶のウイルスに対する効果

日本大学薬学部、静岡県立大学薬学部、三井農林(株)食品総合研究所の共同研究によれば、ウイルスの細胞への吸着の阻害するか、あるいはウイルス膜に存在するノイラミニターゼの働きを阻害するすることによって、ウイルスの感受性細胞への侵入を阻止するものと考えられる。 論文はここをクリック