2020年4月25日土曜日

放電プラズマにより生成したクラスターイオンを用いた 気中ウイルス不活化技術

論  文
* A1229プロジェクトチーム

西 川 和 男* 野 島 秀 雄* Kazuo Nishikawa Hideo Nojima

要  旨
大気圧下でのプラズマ放電により生成したクラスターイオンを用いた空気浄化技術を開発した。 空気中のインフルエンザウイルスに対するクラスターイオンの効果を,MDCK細胞によるプラー ク法および赤血球凝集反応法により調べた。この結果,これらのイオンによる気中インフルエン ザウイルスの不活化効果を発見した。開発したイオン発生素子から生成したイオンをインフルエ ンザウイルスに作用させるとMDCK細胞への感染率が大きく低下することが認められた。さら に,ポリオウイルスおよびコクサッキーウイルスについてもイオン作用により細胞感染率の大き な低下を確認した。

むすび
開発したイオン発生素子より生成された正および負 イオンによる気中ウイルス不活化特性について調べ た。その結果,次の諸点が明らかになった。
(1)正と負のクラスターイオンにより気中インフ ルエンザウイルスの不活化効能が得られることがプ ラーク法によって確認された。 (2)正と負のクラスターイオンによりインフルエ ンザウイルス表面にある細胞感染触手機能を有するヘ マグルチニンを破壊していることが赤血球凝集反応法 によって確認された。 (3)正と負のクラスターイオンにより気中のポリ オウイルスおよびコクサッキーウイルスについても不 活化効能が得られることが確認された。 今回,開発した正・負クラスターイオンを用いた空 気浄化技術は,気中ウイルス不活化に対して優れた特 徴を示しており,空調機器(エアコン,空気清浄機, 除湿機,加湿器,ファンヒータ),サイクロンクリー ナおよび冷蔵庫に搭載して実用化に成功した。今後, さらなる幅広い応用展開が期待できる。


論文はここ

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