2020年4月22日水曜日

ウイルス感染防御を統括するプラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌の開発

1 キリン(株)R&D 本部基盤技術研究所,*2  小岩井乳業(株)技術開発センター,*3  キリン(株)R&D 本部酒類技術研究所 藤原大介 *1 ,城内健太 *1, 2 ,杉村 哲 *

一般的に乳酸菌はマクロファージやmDCを活性化す るため,一連の細胞性免疫反応を賦活することができ, Th1細胞さらにはNK細胞の活性化が期待できる.それ がウイルス初期感染時に重要な自然免疫応答能を高める ことにつながれば,一定の抗ウイルス効果が得られるこ とが考えられる(図11A) .これに比して,pDCはウイ ルスに対する特異的な免疫系,たとえばウイルス抗原特 異的なCD8+T細胞,B細胞をも制御することが可能な 点が大きく異なる.すなわち,pDCはそれ自身がウイ ルスに対する自然免疫応答であるだけでなく,獲得免疫 応答のブリッジ役をも果たしているのである.したがっ て,pDCを活性化しうるJCM5805株はウイルス排除に かかわるさまざまな免疫応答を一義的に賦活化する可能 性があり,したがってこれまで述べたような顕著な抗ウ イルス効果が発揮されたと考えている(図11B).

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